【昆 虫】

【種 名】キアゲハ     (アゲハチョウ科)

Papilio machaon

キアゲハ幼虫キアゲハ幼虫.jpgキアゲハ.jpg

【形 態】

ナミアゲハに似ているが、前ばねの付け根付近は黒っぽくて

縞がなく、名前のとおり黄色みが強い。

幼虫は3齢までは鳥のフンに似た保護色、4齢からは黄緑と黒の

縞模様になる。

 

 

【生 態】

成虫は4〜10月頃まで年2〜4回ほど発生する。

アゲハ類の幼虫はミカン科の植物を食べる種が多いが、

本種の食草はセリ科の植物。観音崎ではアシタバの葉に

幼虫がついているのがよく見られる。

成虫は森よりもひらけた場所で見られることが多い。

 

大きさ

はねを広げた長さは90〜120o

分 布

ヨーロッパ、アジア、北アメリカに広く分布する。

日本でもほぼ全土で見られる。

 


【昆 虫】

【種 名】クチキコオロギ    (コオロギ科)

Eulandrevus ivani

クチキコオロギクチキコオロギ.jpg

【形 態】

日本のコオロギの仲間では大型。

頭は大きく幅が広い。

腹部は上下にやや扁平。

羽は短い。

 

【生 態】

照葉樹林に生息し、名前のとおり朽木や樹皮、崖地のすき間など

に住む。

鳴き声は小さく「ギーギー」

2年で成虫になる。

観音崎では一年中、卵・幼虫・成虫を見ることができる。

 

 

大きさ

体長24〜30o

分 布

関東以南、東南アジア

 

 


【昆 虫】

【種 名】アカスジキンカメムシ  (キンカメムシギ科)

Poecilocoris lewisi

アカスジキンカメムシアカスジキンカメムシ.jpg

【形 態】

やや大型のカメムシ。

体は光沢があり緑色で、赤い帯模様がある。

幼虫は光沢のある黒っぽい色で、白い模様がある。

 

 

【生 態】

森林すむ。

木や実の汁を吸う。落葉広葉樹では、カラスザンショウ、エノシマキブシなど常緑広葉樹ではアオキ、ツバキなど食性は広い。

幼虫で越冬し、5〜8月頃に成虫が見られる。

 

 

大きさ

体長15〜20o

分 布

本州〜九州、台湾、中国

 


【昆 虫】

【種 名】カラスアゲハ  (アゲハチョウ科)

Papilio bianor

カラスアゲハカラスアゲハ.JPG

【形 態】

はねの表は青緑色の光沢がある。前翅の裏には白い帯があり、後翅の裏にはオレンジ色の紋がある。

幼虫は1齢のときは黒っぽく体全体に細かい突起があるが、成長するにつれ突起はなくなり、淡紫色になる。

終齢幼虫は背に雲状の模様がある。

 

 

【生 態】

幼虫の食草はコクサギ、カラスザンショウなどのミカン科の木の葉。

23回発生し、成虫は59月頃に、森の中の開けた場所で見られる。

 

 

大きさ

はねを広げた長さ80〜150o

分 布

日本全土、東アジア

 

 


【昆 虫】

【種 名】ヒナカマキリ  (カマキリ科)

Amantis nawai

ヒナカマキリヒナカマキリ.jpg

【形 態】

日本では最も小さいカマキリの仲間。

体色は褐色。

翅は退化して小さく鱗片状。

 

 

【生 態】

森の中の落葉の上に住み、よく歩く。

枯葉と同じような色をしているので目立たない。

メスが単為生殖をする場合もある。

 

 

大きさ

体長 オス1215mm メス1318mm

分 布

本州以南、台湾

 


【昆 虫】

【種 名】ヤブキリ  (キリギリス科)

Tettigonia orientalis

ヤブキリヤブキリ.jpg

【形 態】

大きさはキリギリスと同じくらい。

体色は緑色で、頭から羽の先まで背面に茶色の節がある。

前脚の棘は長い。

 

【生 態】

藪や草原に住み、樹上や丈の高い草の上で生活することが多い。

幼虫は花の花粉を食べ、成長するにつれ肉食性が強くなっていく。成虫は雑食で、他の昆虫、葉、新芽、果実などを食べる。

45月にはタンポポやヒメジョオンの花の上にいる幼虫がよく

見られる。

成虫は68月に見られる。

オスの鳴き方は「シリリリリ…」、風が吹くと鳴く。

大きさ

頭から翅の端まで4550mm

分 布

本州、四国、九州

 


【昆 虫】

【種 名】イソカネタタキ  (カネタタキ科)

Ornebius bimaculatus

イソカネタタキイソカネタタキ.jpg

【形 態】

近似種のカネタタキより大きい。体色は肌色〜褐色。

オスには短い前翅があり、翅の両端には黒い紋がある。

メスには翅はない。

鳴き方は「チリチリチリ」と連続している。

 

 

【生 態】

海岸付近の灌木やススキの茂みなどに住む。

成虫は8〜11月頃に見られる。

日本では観音崎が生息地の北限にあたる。

 

大きさ

体長10mm

分 布

本州中部以南、台湾、東南アジア

 


【昆 虫】

【種 名】クビキリギス  (キリギリス科)

Euconocephalus thunbergi

クビキリギスクビキリギス.jpg

【形 態】

体長はキリギリスやヤブキリよりやや大きいが、体高は低い。

頭部は前傾し、頭頂はとがる。

口の周囲は赤く、大顎は大きい。

体色は緑色か褐色だが、赤っぽいものもいる。

鳴き方は「ジーーー」

【生 態】

草原に生息する。

食性は雑食だが、イネ科植物を好む。

4〜5月頃によく鳴き、成虫で越冬する。

かむ力が強く、無理に引っ張ると首が抜けてしまうほどだ、

ということが種名の由来。

観音崎では花の広場で見られる。

大きさ

頭頂から翅端まで55〜65mm

分 布

本州、四国、九州、中国

 


【昆 虫】

【種 名】ジャコウアゲハ  (アゲハチョウ科)

Atrophaneura alcinous

ジャコウアゲハジャコウアゲハ.jpg

【形 態】

後翅は突起が細長く伸び、オレンジの班がある。

翅の色は雄は光沢のある黒色、雌は明るい褐色。

雄の成虫はジャコウのような匂いがする。

幼虫は黒っぽく全体にいぼ状の突起がある。

 

【生 態】

成虫は春から夏にかけて2〜3回発生し、さなぎで越冬する。

幼虫はウマノスズクサ類を食草とする。

明るい場所を好むが、発生地は食草のあるところに限られるので

局所的。

 

大きさ

はねを広げた長さ100mm

分 布

本州以南、東南アジア